心身の迷走と未病のはじまり?
約2000年~600年前の古典の書物から飲食労倦など,飲食の不摂生や偏食,労は過度な労働を指し,倦は疲労と考えられ,過労による形体疲労や精神疲労などを形神過労といった生活要素に含まれる表現で記述されております..
すでに,ひどく気をつかったり,考え過ぎる,心配する,自重する,こころの働きを曲げるなどの過労(精神疲労)など精神的な過度の疲労についての要因が語られてきました.
東洋医学で語られる労倦などの労(働く)には,身体的な健康度が求められるだけでなく,倦(疲労:疲労感)または長期にわたる極度の疲労困憊(蓄積疲労?)などの生活要素に含まれる精神的な健康度の双方性における因果関係が示されております.
近年,生活習慣病を予知しうる環境要因として疲労が認識されるようになり・・
令和元年の健康日本21(第二次)中間評価の対象から,厚生労働省の生活習慣因子の調査では,栄養、運動、肥満の実質調査に加えてストレスの項目が加えられ心理的ストレス(精神的健康度)も不可欠な要因として考えられるようになります.
・指標の改善がみられていない脂質異常症の減少(循環器疾患),
・不安障害に相当する心理的苦痛を感じる人の減少(こころと健康),
・糖尿病有病率の増加の抑制(糖尿病),肥満などが挙げられます.
しかしながら・・
昔も現代も人の生涯(ライフイベント),生涯過程(ライフコース)で日常的に疲労(倦)の影響を感じるものの生活習慣と精神的健康度の研究の報告は少ないようです.
歴史的に繰り返しみられる,労(過度な労働)や環境要因としての倦(疲労:疲労感)におけるストレスについてブログの記述を用いて検討してみました.
労働(仕事)や家庭環境など環境要因の変化におけるストレスは,インパクトの大きさや反応に注目してしてしまいそうですが,環境からの刺激(ストレッサー)によって引き起こされる反応(ストレス応答)と考えられています.
労倦(労働/仕事)におけるストレスとは,反応(ストレス応答)を意味します.
【反応(ストレス応答)≒HPA系?】とは..
・心身に負荷された刺激(ストレッサー)は脳の視床下部で検知されます.
・視床下部は刺激ホルモン放出ホルモンを出します.
・このホルモンの刺激により脳下垂体から刺激ホルモンが放出されます.
このような複雑な反応(ストレス反応)が仕事のストレスと考えられます.
・・この反応と並行して視床下部では交感神経を刺激します・・
さらに・・
交感神経の末端や副腎(髄質)からアドレナリンやノルアドレナリンなどの神経に作用して興奮をうながす神経伝達物質が放出されます.
このように交感神経やホルモンによる興奮という作用が疲労から生じる疲労感を抑制することになります.
一方では・・
疲労感(生理的疲労)によって「お休みしたいな~」と感じる役割に生体アラームとしての働きがありますが,環境要因としての疲労には独特の不快感,休養の願望,活動意欲の低下を伴います.
・・不眠なども生理的疲労感の影響の可能性が知られています・・
能率や活動の低下はやだなぁとおもいつつも,日常生活をおくるうえで,疲労感(生体アラーム)を放置,長期化(継続)から,普通にはたらく交感神経の興奮やホルモンの異常による精神的・身体的健康度の損失や未病が生じる可能性が考えられます.
精神的,身体的な疲労感(倦)には,生体アラームのように感じる役割とは逆に疲労感を参考にしないパフォーマンス(能率や活動の低下)の調節メカニズムも知られています.
人の生涯過程における生活習慣と健康度には・・
ざっくりではありますが・・
・個人の意味合いや傷つきやすさ(脆弱性),心の声など,個人のさまざまな特徴など.
・価値判断,意味づけなど非常に多様な問題を生み出す過程と社会的な管理のあり方..
・老化.寿命の制御に関わる生物学にかかわる外的要因・内的要因としての影響など..
・生活習慣病を予知しうる環境要因として生理的疲労やストレスの認識など.(複雑です)
昔も現代も心理・社会的刺激における健康習慣の維持や予防的な保健行動(予防的)など,良好な生活習慣と健康度を導く出すことは簡単ではないようです.
不調に関する心身・未病ケア(施術)のご相談,お悩み等ございましたらお気軽にお問合せください.
(文章中には東洋医療的な解釈が含まれます.) 自然療法&養生LAB 平田康朗
2026年08月11日 22:14
