身近な社会と生物のお話し!
わたしたちヒトは社会的な存在であるとともに生物学的な存在でもあります.
健やかで安心できる生活を保障する目的としての社会保障が存在するものの・・
生活の安定が損なわれないように,思いもよらない出来事や他人から与えられた言葉や状況をそのまま受け入れてしまう(理性を閉ざす?心的状態を胸の内にしまい込み?)ことで,様々な感情も生じます.
心的状態に関する心理的因子には様々なストレスによって生じる不安,緊張,恐怖などの感情体験と同時に体温,心拍,呼吸,痛み,胃腸の働きとカラダの内部の生理的な状態が密接に関わっていることがわかります.
例えば・・
個人の傷つきやすさ(脆弱性)をはじめとする感情や思考の内的過程の視点..
心理的な熱(体温)に関係する..
感情体験(外敵)における心理的因子(ストレス)と生理的機能における..心理(心身相関)ストレス熱が知られています.
一方では・・
生物学的な熱(体温)に関係する..
空気の乾燥(燥気?)による鼻や,のどの粘膜層への病原体の侵入(免疫系)など..感染ストレス熱
寒さを感じる季節(寒気?)の体温調節(皮膚)による生体機能の変化など..環境温度ストレス熱が知られています.
感染・寒気・涼気では,深部体温(脳温。脊髄温,内臓温)の変化を予測制御(フィードフォワード)することで発熱初期には深部温度(セットポイント)の上昇による身震い(寒いと感じる)を生じて熱が逃げないように,熱の産生が行なわれ,心拍数や血圧の上昇などの現象(影響)がみられるようです.
体温調節の専門器官や組織が存在しない私たちのカラダは,環境変化よる深部体温の変動に対応するため,発汗(熱放散),皮膚血管(熱放散の抑制と促進),脂肪組織(熱産生),骨格筋(ふるえ熱生産)など自律性体温調節機能による予測制御反応が働きます.
ざっくりではありますが予測制御への影響の可能性と推測では・・
・20歳を境にして発達が弱まる可能性のある自律神経と皮膚血管への影響.
・ホルモンや性周期における皮膚血管量の変化の影響.
・更年期における皮膚血管の拡張や体温の低下.
・メタボリックシンドローム予備軍と細動脈(皮膚血流)の影響.
・疾患治療の薬剤と体温調節の影響(交感神経遮断薬,利尿剤,抗コリン薬など)
・過労(精神的疲労)における免疫や脳のシグナル伝達関連と影響など.
体温の低下では・・
生体機能の変化(軽度 深部体温の低下)から,もの忘れ気味,運動失調気味,口や舌,声帯など声を出すのに重要な役割を果たす部位の障害,エネルギー代謝の低下の可能性があるようです.
正常な体感(現在感:体の軽さ)に回復させること・・
変化や環境への適用に要する精神的・身体的健康度の乖離(かいり),低下についての誤差を少なくすることで未病(疾病準備状態:治癒力,予測制御反応の低下)の改善(≒快善)にあらたな養生施術(伝統的物理療法)のお手伝いは大切と考えます,
自然療法&養生LAB 平田康朗
2025年11月17日 01:30
