こころ(心)とからだ(身)の密接な関係(相関/相互)と免疫について・・

身震いや乾燥を感じる季節・・
体温調節の低下(寒邪?)による生体機能の変化(軽度,核心温度の低下)..
空気の乾燥(燥邪?)による鼻や,のどの粘膜層への病原体の侵入など..
ざっくりではありますが,からだと免疫には風邪(寒邪・燥邪 含む)と呼ばれる
イメージが湧いてきます・・
心身と免疫って何だろう・・?
ヒトとして高度な働き(新皮質)や本能の働き(古皮質)をする中枢神経系には,自律神経系,内分泌系(ホルモンなど),免疫系と密接な相互作用の働きが考えられます.
例えば相互作用の働きには・・
・心理的インパクトによる中枢神経系を介した内分泌と免疫系の影響
・自律神経(交感/副交感)と免疫担当細胞や免疫系(組織)の影響などが考えられているようです.
生理的なメカニズムの密接な相互作用の働きには,互いに共通の伝達物質,レセプター(受容体)を介して二方向性に影響を及ぼすことが知られています.
ちなみに・・
東洋医学では免疫(疫)と遺伝(稟賦)の関連が,古くから注目されていました.
稟賦の違い(先天的要因)は外的環境要因(疫≒細菌,ウイルスなど)などの病的要因に対する適応力,抵抗力,易感受性を決定するものと考えられていたようです.
東洋医学と免疫に関する解釈に・・【免疫≒衛気】といった働きが考えられています,
近代における衛気の解釈では,免疫担当細胞など,自然免疫の初期対応にあたる食細胞や免疫細胞(リンパ球など)などが考えられています.(東洋医療的解釈)
また・・
衛気(免疫系)の働きは、免疫防衛機能に似ているだけではなく,免疫反応(アレルギー反応など)に類似すると解釈されているようです.
東洋医学では防御機能やアレルギー反応に類似する働きを,正常な機能にまとめる(調節)働きが大切と考えられています.
さらに・・
筆者(東洋医療:LAB)は,身体を守る衛気の働きとして,非自己と呼ばれる細胞やウイルス(邪気)だけではなく..
からだ(全身の細胞)に存在する自己成分の一部を認識する自然免疫やレセプター(受容体)の働きにも注目しております.
自然治癒力の尊重を踏まえた鍼灸技術の援助による衛気の正常化にも期待が高まります.
自然療法&養生LAB 平田康朗
2025年01月23日 16:27