未病って何だろう?いっしょに考えてみませんか.
人類のライフサイクル(生活環)に深く浸透している問題
●慢性的な生活習慣病,●社会の脅威や挑戦(急性/慢性ストレス)●急性的な感染症など,予防医学的な側面の難しさが約2400年以前より,検討されていました.
現代に目をむけると令和元年の健康日本21(第二次)中間評価の対象として・・
指標の改善がみられていない脂質異常症の減少(循環器疾患),不安障害に相当する心理的苦痛を感じる人の減少(こころと健康),糖尿病有病率の増加の抑制(糖尿病),肥満などが挙げられています.
厚生労働省の生活習慣因子の調査では,これまでの栄養、運動、肥満の実質調査にストレスの項目が加えられています.
以前のブログでお話をさせて頂きました・・
ストレス(精神的,心理的)の刺激が心身に与えられると
- リンパ球機能の低下(免疫力の低下)
- 血糖値の上昇、脂質代謝促進
- 血圧上昇、消化管運動抑制,血管収縮 の症状があらわれます.
また・・
ストレス(精神的・心理的)を対処しようとする生理的反応(応答)が大き過ぎれば有害事象となり..
個人でストレスを処理しようとする意識的な対処量の蓄積では,疲労感(蓄積疲労)の可能性も考えられます.(東洋医療的解釈)
このように生体システムの中に存在するストレスや体質,気質が原因となる,
内因性の生活習慣病の治療や管理は複雑となります.
さらに・・
筋肉(骨格筋)には三大栄養素でもある【タンパク質】の合成と分解
【脂質】や【糖】を代謝する臓器のような役割があります.
この筋肉の代謝機構(エネルギー)が障害された場合にも・・
代謝調節システムの問題から,脂質の異常や筋肉内の脂肪(筋内脂肪)の蓄積による,筋肉量や運動機能の低下,加齢(遺伝性)に伴う男女(属性?)による違いがみられ,全身に病を及ぼす原因となる脂質異常や糖尿病など生活習慣病による影響の複雑さが増します.
一方で・・
筋肉〈骨格筋の変化〉や筋肉を動かす運動神経では食事や肝臓で合成されるコレステロールの影響が大切となります.
老年人口の増加から・・
ヘルスケアにおける健康寿命の延伸や医療費の削減といった筋肉量の減少(サルコペニア)や筋肉の萎え(筋萎縮)には社会問題における貢献度が望まれておりますが.
生体システムの中に存在する内因性(ストレス,体質,気質など)の複雑さや偏り,脂質やコレステロールの有害事象や異なる解釈がされてしまった場合には,老年や加齢の影響とは異なる未病の状態や疾患への可能性が高まります.(東洋医療的解釈)
また・・
近年の研究の進歩により..
脂質の異常を含めた動脈硬化(血管不全)など,筋肉の萎え(筋萎縮)との関連性も注目です.
未来のヘルスケアの検討では・・
遺伝性(加齢)とも疾患とも分類が難しい未病段階の生活習慣因子(栄養・ストレス・肥満・運動),環境因子など後天的因子の影響から,骨格筋の変化(未病筋)を検討することが重要と考えます.
東洋医学の検討では・・
十二経絡(正経)の源泉と考えられる衝脈(脈管系:奇経)と萎証(骨格筋の変化)の関連性(奇経八脈)といった考察や編集がすでに行なわれております.
筆者(lab)は未来と過去の探求の接点により
現代版,東洋医療&未病筋ケアーのシステム構築等を行っております.
自然療法&養生LAB 平田康朗
2024年07月24日 01:08