季節、気候に学ぶ養生のココロ。
夏にみられる暑邪について・・
夏至(6月21日)を過ぎると
天上からの・・・暑気の迫り 地上からの・・・湿気の迫り
がみられます(東洋医学的な捉え方).
そのような四季(地球環境)に適応するからだは
体温調節の重要なツールとして熱の放散効率が良い発汗を行います.
からだの体温調節は汗をかけば
解決するかというと問題は複雑です.
なぜならば湿度が問題とされているからです.
汗はかいてではなく,蒸発してはじめて熱を
逃がすことができるとされているのです.
高い湿度環境では発汗の蒸発の割合を著しく低下させます.
玉のような汗・・ 流れるような汗・・
体温調節の観点からあまり役に立っていない汗であるとも考えられています.
この様な熱放散に寄与しない発汗は無効発汗と呼ばれています.
このように暑気や湿気によりからだの体温調節(発汗の蒸発)を
邪魔(低下)する暑気は暑邪,湿気は湿邪と考えます (東洋医療的な捉え方).
暑邪や湿邪による体温調節の邪魔は・・
深部体温による不眠やストレスホルモンなどに影響を与えることが考えられます.
不眠やストレスホルモンの影響から・・
健やかな日常や精神的/身体的健康度を脅かす負の誘導がみられた場合には
有害事象の可能性を考えます(東洋医療的な捉え方).
このような有害事象が長期(夏~秋)にわたり蓄積した場合,秋から冬に起こりやすい疾患や不調(未病)など発症や悪化の影響が考えられます.
東洋医療の気血水チェックでは予兆(例:暑邪,湿邪)の要因(例:発汗の調節)を早めに見つけ施術(養生鍼灸)を行うことで,心身の不調,節々のだるさ,痛み,頑固な凝りの症状を回復に導きます.
*大量の発汗による脱水は体重の3%程度で明確な症状が現れるとされています.
気になる症状に関する質問・ご相談がございましたらお気軽にご連絡ください.
お待ちしております.
自然療法&養生Lab 平田
2023年07月15日 00:32